二度目のパレード

僕は熱を出すと、決まっていつもパレードの夢を見る。


一年に一度は高熱を出すのが僕の特徴で、今年は正月早々インフルエンザにかかってしまい、その時のパレードの夢は今でもよく覚えている。
実は今朝、起きたら体がだるく喉が焼ける様に痛かったので熱を測ってみたら、やはり熱があった。37.8度なのでインフルエンザの時よりは1.3度ほど楽だが、それでも昨日の野球の興奮も作用してなのか、結構やばかった。(まあ、高熱という程のものではないので、一年に一度というしきたりが破られた事にはならないと思う。)

すぐにベッドに戻って寝始めたのだがなかなか寝つけず、カーテンを閉め切って電気を消した暗い部屋の天井をずっと眺めていた。暫くの間そうしていたのだが、どこからか物音がしてきたので、僕は体を起こし、暗い部屋を見渡した。音は次第に大きくなり、その正体が僕にはわかってきた。パレードの音だ。太鼓やラッパの音、そして人々のざわめき声が天井の上を通過していく。その音が外の方に向かって進んで行き、余韻を残しながら消えると、僕はそこでようやく目を覚ました。体のだるさは綺麗さっぱり消えていた。
結局、ベッドに入ってから直ぐに寝てしまっていたみたいで、ほとんどが夢だったのだ。今回は高熱ではなかったせいか、パレードの姿は見えなかった。それにしても、この夢は一体何なのだろう。機会があったら夢占いかなにかで、その真意を聞きたいものだ。