2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ぼくのおじさんの足の裏の深い穴

確か中一の頃だったか。クラスの女の子に一冊の本を借りた。北杜夫の「ぼくのおじさん」がそれだ。内容はあえて書かないが、そのユルくも鋭い文章が紡ぎ出す、シュールでナンセンスな物語展開に、当時の僕はかなりの衝撃を受けた。 女の子に本を返す時、僕は…

ジャムおじさん=ブッシュ説

今日、電車内で女子高生がアンパンマンについて熱く語っていた。彼女達は、アンパンマン号を戦車だと言っていた。そして彼女達は戦争のシンボルである戦車が、アンパンマン達が住むファンタジーの世界を踏み荒らすのが許せないのだそうだ。つまり、ジャムお…

checkpadにアイデアを貯めないと。どんどん蓄えないと、って変な責任感で支配された頭じゃぁ、良いアイデアなんて浮かびっこない。同じように、メモ帳を持ち歩いたってそこに書くのは人様の説教ばかりで、結局は夢見がちな少女風熟女のようなもの。だ か ら…

心に窮屈袋を

心に窮屈袋を身に着けているような気持ちだ。 所謂禁断のなんちゃらというやつだ。 なんちゃらかんちゃらでドキがむねむねだ。 そしてもう何がなんだか理解不可能だが、 僕の胸はパチパチするほど騒ぐ元気玉だ。

春太郎

「春の日やあの世この世と馬車を駆り」 春の日なら喜んで馬車でなく電車なら自らあの世が天国なら一生他人でなく自分なら今すぐ持ち物は本とウクレレで

のび太スタイルの効用

のび太が昼寝をする時のスタイルが好きだ。枕を置いて仰向けに寝転がり、両手は頭の後ろで組む。仕上げに足を組めば、これでのび太スタイルの完成だ。のび太はこの格好で漫画を読み、昼寝をし、そして物思いに耽る。 僕も最近はこののび太スタイルで本を読む…

行け!スーパージェッター

スーパージェッターはコンビニで発泡酒とビーフジャーキーを買うと、暗い夜道を家へと向かってトボトボと歩き出した。途中、何度もタバコに火をつけようとしたが、ライターはオイル切れで役立たず。ちっ、と舌打ちをし、コンビニでライターを買わなかった事…

スチープン・スピルパーク監督の憂鬱

彼は毎朝6時に目を覚ます。目覚ましの音と共にベッドから素早く這い出ると、その勢いで彼はカーテンを開け、デスクの上の眼鏡をかけ、今日は少し寒いなと思ったらクローゼットからカーディガンを取り出して羽織る。 寝ている妻は起こさずに、キッチンに向か…

裏白夜行

さっき、この数ヶ月間見続けてきたドラマが終わった。白夜行である。白い巨塔以来にハマったドラマだったのだが、とても面白かった。 感動とか涙が溢れるとかいう類の感想は、この際どうでも良い。このドラマを見て、そういう言葉が出るはずも無い。だからと…

ぼくのほんだなのつづき

まえに書いた「ぼくのほんだな」は間違っていた。 本棚の本達にあるのは、僕の記憶や知識ではなかった。そこにあったのはその本を書いた作者の、主義や主張、そして生き様だった。長い年月をかけ、それこそ人生を賭して書き上げた作者の分身。それを僕は寝ぼ…

電気と萌えとオタクと

今日はじめて秋葉原のメイド喫茶に行った。だいたい秋葉原に行くこと自体、三年振りだったので、美しく変貌した町並みと、その中に紛れ込んでいる時代遅れなジャンク屋との奇妙な協調性に驚いた。なんていうか、雑多で混沌としていて、それでいて全体的に強…

ウィザード級

世の中には色んな種類の天才がいるが、たった今フジテレビでやっていた特集では、とある天才プログラマが紹介されていた。 彼は筑波大の三年生で、かつベンチャー企業の社長であり、そして天才プログラマなのだ。一見すると秋葉原の何処にでもいるコンピュー…

ド・ドーミエ=スミスの青の時代

「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」の続編が製作される。 僕は、アニメといったらこの攻殻機動隊シリーズくらいしか興味が無い。だから今回のニュースを知った時、ある程度予想されていた事とはいえ本当に嬉しかった。 新作の舞台は「2nd GIG」の難民蜂起事…

初代王者

WBC、日本が優勝した。初代王者という名誉は後世に残る偉業だ。 僕は日本の試合は全部見て、東京ドームの韓国戦を見にも行った。本当に嬉しい。 野球の神様が微笑んでくれたとしか言いようが無い準決勝進出。三度目の正直で勝利した韓国戦。アメリカ戦の誤審…

二度目のパレード

僕は熱を出すと、決まっていつもパレードの夢を見る。 一年に一度は高熱を出すのが僕の特徴で、今年は正月早々インフルエンザにかかってしまい、その時のパレードの夢は今でもよく覚えている。 実は今朝、起きたら体がだるく喉が焼ける様に痛かったので熱を…

突進する仮想世界

ネットをやっていると、自分の中のある種の勢いが消えていくのがわかる。消えるといっても文字通り消えて無くなるわけではなく、正確には何処か隅の方に隠れているか、小さくなって見え辛くなってると言った方が良いかもしれない。 ネットには基本的に音が無…

全自動バナナ剥き器の概要

形はバナナを包み込むように伸びる六つのアームが特徴で、アームがアンテナ状に広がった初期状態のマシーンに、バナナをセットする事でそれが自動的に閉じて、バナナを完全に覆い隠す。 バナナのセットは至極単純で、六本のアームの根元、拳大のマシーンの土…

ブラッドベリになりたくて

火星年代記は僕にとっての聖書であり、教科書であり、論語であり、心の友でもある。 僕は英語が出来ないので、小笠原豊樹さんが訳したハヤカワ文庫版を読んだのだが、面白さのあまり読了後は暫くの間茫然としてしまった。 二十六篇のオムニバス形式で綴られ…

Flash Fujicaとデジタルカメラ

Flash Fujicaとデジタルカメラの二つの内どちらか一つを選べと言われたら、僕は間違いなくFlash Fujicaを選ぶ。 何故なら、ジャンク品コーナーにて五百円で手に入れたFujicaは、フラッシュ撮影時に「チュイーーーーーぃん」と愛らしく鳴くからだ。

ぼくのほんだな

今朝、起き掛けにふと本棚を見たら、違和感を覚えた。なんとなくそれは重慶マンションに似ていた。作家別ではなく読んだ順に並んでいる本達に、どういうわけか生命力を感じもした。 おそらくそれは、僕が本を媒体として、そこに記憶なり知識を整理整頓してい…

真のアイデアとは塵の蓄積

最近、ネットの至る所でweb2.0というキーワードを目にする。その概念はとても一言では説明し辛く、正直僕は完璧に理解出来ていない。 簡単に言えばブログの様にコミュニケーションを双方向化したものをweb2.0と呼ぶらしい。 そのweb2.0ライクなサービスの一…

人魚と魚人

人魚と魚人の二つの内どちらか一つを選べと言われたら、僕は間違いなく魚人を選ぶ。 何故なら、僕はフィッシュマンズのいかれたBabyが好きだからだ。 いかれたBaby

コボちゃんとボッコちゃん

コボちゃんとボッコちゃんの二つの内どちらか一つを選べと言われたら、僕は間違いなくコボちゃんを選ぶ。 何故なら、ボッコちゃんは女性だが同時にアンドロイドでもあるからだ。

混沌としたもの達

工事中のビルは完成したビルより魅力がある。 綺麗に整頓された本棚よりも、無秩序に山積みされた古本の方が迫力がある。 大阪城は支配的で息苦しいが、九龍城は開放的で息苦しい。 高速道路は上から見るよりも、下から見るほうが美しい。 ビックカメラやヨ…

カボチャと枕

カボチャと枕の二つの内どちらか一つを選べと言われたら、僕は間違いなくカボチャを選ぶ。 何故ならカボチャは食べられるし、枕としても機能するからだ。

全自動バナナ剥き器

尿意が限界点にまで達した時の僕は凄い。 トイレを求めて家路を急ぎ、帰り着いて用を足すまでの一連のプロセスは、スムーズ過ぎてまるで『全自動バナナ剥き器』の様だ、と偉い人が言っていた。 まず、限界点に達してからの自転車の操縦が素晴らしい。十八段…

牛乳と乳牛

牛乳と乳牛の二つの内どちらかを選べと言われたら、僕は間違いなく乳牛を選ぶ。何故なら乳牛は牛乳を生み出すからだ。