真のアイデアとは塵の蓄積

最近、ネットの至る所でweb2.0というキーワードを目にする。その概念はとても一言では説明し辛く、正直僕は完璧に理解出来ていない。
簡単に言えばブログの様にコミュニケーションを双方向化したものをweb2.0と呼ぶらしい。
そのweb2.0ライクなサービスの一つに、『checkpad』というものがある。これは公式サイトを見ればわかるが、ToDoリストの作成をweb上で行なえるというもので、しかもそれを他人と共有出来るというのだから面白い。
僕はこれを使って読了した本の管理や、ふと思い付いたLifehacksなアイデアをケータイから送信して、まあ、自己満足に浸っているのだ。

しかし最近になって、溜まってきたアイデアを眺めている内にふとある事に気付いてしまった。そのアイデアの一つ一つが、思い付いたその時に比べてあまりにも色褪せて見えるのだ。思い付いた時のあの、ジミー大西の絵の如き色彩豊かな興奮は一体何処へやら。

これは駄目だと辛抱強く眺めている内に、とうとうもう一つの、ある意味人生の転換ともなる発想に僕は気付く事が出来た。
色褪せたアイデア達は、元々は僕の頭から生まれた、言わば僕の知恵の結晶だ。だから、一見すると関連性のない無意味なアイデア達にも何らかの繋がりがあるはずなのだ。それを再結合させ新たな一つのアイデアにすれば……。ていうか、これこそがchackpadの正しい使い方なのかもしれない。

二十一歳になって、やっと自分自身もバージョンアップしてきた感がある。しかし、まだまだαバージョンである事は否めないな……。