2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ただの言葉

昨日の産経新聞に掲載されていた「朝の詩」が良かった。おそらく木彫りを仕事とする方の詩なのだろうが、書いてあることが説教臭いにも関わらずその詩の、まるで木から削りだされるような言葉のかけらが、読む者に全体としての詩を鮭を咥えた熊の木彫りの如…

ペンは持たない、頁は捲るけれど

久し振りに本格的にスポーツをやる。テニス。 本当に久し振りだったので、フォアもバックもイメージ通りに手足が動いてくれない。ただ、汗だけは昔よりも勢いが良い。二つ年下の大学生と試合をするが、良い場面でスマッシュなどのチャンスボールを凡ミスし、…

観測メモ男

1,2,3,4……n人の男達が手にメモ帳と鉛筆を持ち荒地に立っている。男達は円周上に一列に並んでおり、それぞれが目前の人物の背中の方を向いている。男達の使命は至極単純で、前の人物が動いたらその動作をメモにとる。例えばaの人物が髪をかきあげれば、bはメ…

気が付けばアウターゾーンに僕は居た

駅中のスーパーを通り抜けた際、果物売り場の前にのぼりがあったのだが、そこに書かれていた「ちくびんぼ」という文字に心を奪われる。よくよく見たら裏から見ていただけで本当は「さくらんぼ」だったのだが、よくよく考えたら乳首もさくらんぼも似たような…