教訓

偉人はとても我儘ね

NHKのドキュメンタリードラマ、「宇宙へ〜冷戦と二人の天才〜」を見た。 冷戦という奇妙奇天烈な戦争においてアメリカとソ連の両国は、ロケット開発という名のミサイル開発を行なっていたわけだが、ここに登場する二人の天才は国をも利用して己の我儘を貫き…

カルピスソーダの炭酸のように怒る

なにげない日常の出来事から無理矢理に意味を見出そうとして、説教臭い文章を垂れ流している奴等がいる。勿論自分を含めて。ただそれは、個人的な行為なので誰にも咎められる筋合いは無いわけだが、そういう言わば個人の趣味に対してとやかく言わないで欲し…

親愛なる目へ

嘘つきが沢山泳いでいる水槽がある。その水槽も最近は大型化してきて、見る者は現実感を失いつつある。色と音の単調なパターンに巧妙な嘘を織り交ぜた特別な水は、ブラッドベリが抱いてきた未来に対するペシミズムの洪水に他ならない。僕は随分前にこれを学…

ペンは持たない、頁は捲るけれど

久し振りに本格的にスポーツをやる。テニス。 本当に久し振りだったので、フォアもバックもイメージ通りに手足が動いてくれない。ただ、汗だけは昔よりも勢いが良い。二つ年下の大学生と試合をするが、良い場面でスマッシュなどのチャンスボールを凡ミスし、…

日々をコレクト

日々、部屋の隅から果ては地球の外まで、何かを集めそれを眺める。収集物が実体であれば本棚やコレクションボックスに飾り、新聞や雑誌の記事ならスクラップブックに貼り付ける。もし収集物が実体でないのなら、自らの脳に保管するか、もっと効率的な方法と…

のび太、土管で考える

考えてみれば……、さっきからのこと…、すべてカセットのおかげじゃないか。 ぼく自身はあいかわらず………、ドジでのろまで弱虫で………。思えばむなしい………。 ドラえもん、なんにもいわなかったな……。ぼくのこともうあきらめちゃったのかな……。 ドラえもんともいつ…

12人の怒れるファザー

MOTHER3発売記念で行なわれた、伊集院光×糸井重里のライブトークが物凄い面白かった。比喩合戦とでも言ったら良いのだろうか。溢れんばかりの膨大な知識を上手く使って、さらにそれを自分の言葉として調理して、さらにさらに相手の言わんとする事を瞬時に探…

少年地獄

一寸した嘘を諸所にばら撒いてそれを暗闇で見ると、ボォオっと蒼く輝いているので、「オヤマア、綺麗な蛍だこと」と安心しきって眺めていると、突然光達がザワザワと蠢きだして互いにぶつかり合い、みるみるうちに連鎖し輝度を増していき最期には大きな大き…

プラス思考のパラドックス

僕はとにかく何でもプラス思考にしてしまう傾向にある。でも最近はそのプラス思考自体に疑問を感じてきている。「木を見て森を見ず」、「鹿を逐う者は山を見ず」的な現象をプラス思考は生み出す気がするし、なによりプラス思考の裏側でどんどん溜まっていく…

干したパンツが齎すモノ

干したパンツが齎すモノ、それは腹や性器を暖めるという身体的な作用だけでは無い。 干した布団で寝ると気持ち良く寝られるように、干したパンツは人に気持ちの良い生活を与えてくれる。 という事で、皆一日二回パンツを履き替えれば良いんじゃないかと思う…

checkpadにアイデアを貯めないと。どんどん蓄えないと、って変な責任感で支配された頭じゃぁ、良いアイデアなんて浮かびっこない。同じように、メモ帳を持ち歩いたってそこに書くのは人様の説教ばかりで、結局は夢見がちな少女風熟女のようなもの。だ か ら…

のび太スタイルの効用

のび太が昼寝をする時のスタイルが好きだ。枕を置いて仰向けに寝転がり、両手は頭の後ろで組む。仕上げに足を組めば、これでのび太スタイルの完成だ。のび太はこの格好で漫画を読み、昼寝をし、そして物思いに耽る。 僕も最近はこののび太スタイルで本を読む…

ぼくのほんだなのつづき

まえに書いた「ぼくのほんだな」は間違っていた。 本棚の本達にあるのは、僕の記憶や知識ではなかった。そこにあったのはその本を書いた作者の、主義や主張、そして生き様だった。長い年月をかけ、それこそ人生を賭して書き上げた作者の分身。それを僕は寝ぼ…

突進する仮想世界

ネットをやっていると、自分の中のある種の勢いが消えていくのがわかる。消えるといっても文字通り消えて無くなるわけではなく、正確には何処か隅の方に隠れているか、小さくなって見え辛くなってると言った方が良いかもしれない。 ネットには基本的に音が無…

真のアイデアとは塵の蓄積

最近、ネットの至る所でweb2.0というキーワードを目にする。その概念はとても一言では説明し辛く、正直僕は完璧に理解出来ていない。 簡単に言えばブログの様にコミュニケーションを双方向化したものをweb2.0と呼ぶらしい。 そのweb2.0ライクなサービスの一…

全自動バナナ剥き器

尿意が限界点にまで達した時の僕は凄い。 トイレを求めて家路を急ぎ、帰り着いて用を足すまでの一連のプロセスは、スムーズ過ぎてまるで『全自動バナナ剥き器』の様だ、と偉い人が言っていた。 まず、限界点に達してからの自転車の操縦が素晴らしい。十八段…