プラス思考のパラドックス

僕はとにかく何でもプラス思考にしてしまう傾向にある。でも最近はそのプラス思考自体に疑問を感じてきている。「木を見て森を見ず」、「鹿を逐う者は山を見ず」的な現象をプラス思考は生み出す気がするし、なによりプラス思考の裏側でどんどん溜まっていく、見えないマイナス思考が顔を出してきたのだ。
ああ、プラス思考なんてしなけりゃよかった。プラス思考さえなければ今こんなにマイナス思考にやられる事はなかったのに。マイナス思考で生きている人達は皆、人生オールプラス思考なんだろうなァ。でも、プラスになる為にマイナスになって、マイナスにならない為にプラスになるなのら、プラスになった時点でマイナスになるわけで、詰まる所人は皆、躁鬱病の持ち主なのかもしれないなとかよくわからない結論に達してしまう。
論点がずれてパラドックスどころじゃなくなったけど(そもそも論ずる気なんて無いんだけどね)、とにかくマイナス思考はやめようと僕は言いたい。マイナス思考ほど生産的思考を阻害するものはないし、ほんと無駄な時間だなと思う。プラス思考に疑問を感じているのは事実だが、少なくともマイナスよりはプラスになった方が良いだろう。単純に。物事を複雑化しているのはその人自身だから。