日々をコレクト

日々、部屋の隅から果ては地球の外まで、何かを集めそれを眺める。収集物が実体であれば本棚やコレクションボックスに飾り、新聞や雑誌の記事ならスクラップブックに貼り付ける。もし収集物が実体でないのなら、自らの脳に保管するか、もっと効率的な方法としてはコンピュータがある。
僕は子供の頃から何かを集めるのが好きだが(ガン消し・カードダス・石・本・人形・等等)、それは全人類の共通の趣味であるし、極端に言えば犬猫烏の類も立派なコレクターであるといえる。人間が他の動物と違う所は、脳に情報を溜め込む以外にコンピュータを駆使しより能率的にコレクトしているという点だけだろう。
最近、Flickrで他人の本棚の画像を集めまくっている。そうやって集めていく内に奇妙な感覚に陥る時がある。本棚は一種の集合体だ。そして本棚の本を一つ取り出し捲れば、そこには更に文字の集合体が現れる。そんな、集合体を集合させたものを、写真とはいえまたも集合させている、そんな自分にちょっとだけ機械的な恐怖を感じる。そしてもしかしたら他にも僕と同じ事をしている人が居るとして、そうなると自らも集合体の一部なのではないかと一瞬疑うが、それは当たり前だと気付き安堵する。
RSSリーダーはてブcheckpadFirefoxの拡張、そしてブログも、突き詰めれば皆コレクターズアイテムだ。全ては収集欲を満たす為のツールにすぎない。僕らはそうやって何でもかんでも集めまくって、一体そこから何が生まれるのを期待しているのだろう。
って無駄なこと書いている間に、もっと本棚の画像探さないと……