創造物

グーグルはん

グーグルはんが迫ってきた。 初めは遠くにある一つの点だった。それが忍び足で近づいてきて、気づいたらとてつもなくデカいおっさんになって目の前で暑苦しくテカっていた。そんでノートブックとか便利すぎて使いまくっていたら、他のツールは静かに遠ざかっ…

浮遊言語と引越しの現実

極小の極道の嵐のやうな太鼓のリズムの端々に垣間見える葛藤と恍惚。という文章が、ポンっと出て以来、笑いが止まらない。 そんな中、一ヶ月以内に引越しをしたいので色々な街を検討しているんだけど、駅から離れていて、入り組んだ路地があったりして、遠く…

塩豆大福

塩豆大福とか、塩豆大福じゃないものとか、色々あるけれど、僕は塩豆大福の甘さとしょっぱさの共存が好きで好きでたまらないんだ。豆の触感とか、豆じゃない所の触感とか、そういうのを感じている内に、いつのまにか目の前から塩豆大福が消えているのさ。そ…

ごく個人的な実験2

昨日書いた文章を今日みると、多くの矛盾があることに気が付くんだけど、それを訂正したり削除したりするのはもっと矛盾している気がして、結局手も足も出ない。と、愚痴を書いたところで何も変わらなそうだけど、この文章も明日になれば矛盾が見つかるわけ…

ごく個人的な実験1

今まで多くの人がやってきた夢の記録ってやつを、ここ数ヶ月の間実行してみてわかったことは、夢というものが実はとんでもなく薄っぺらい紙芝居のようなものだったという事実だ。夢か現実かわからなくなるなんていう言い回しは良く聞くけれど、それも夢に毒…

トリップ博士は塩とキャラメルがお好き

これは過去に遡っていくという真に奇妙奇天烈な文章で御座いまして、一見するとただ時の流れるままに連なり形を成す至極一般的な文字群に思われるかもしれませんが、さて…紳士淑女の皆様、どうか目をマン丸にして御覧下さいませ……次第に理解されてくるでしょ…

たまがわにいてきた

きょうわたまがわにいてきたマウンテンバイクでなぜかというとひまでひまでしかたがなくて本をかいにいたあとそのままたまがわまでむかたからである。ぼくわたまがわにつくと缶コーヒーをのみながらたばこをすってすわりながら野球をみた。どういうわけかき…

ゴキブリーフ

ゴキブリーフ。体は全体的に平たく、背の部分に多少の丸みを帯びている。長い触角と六本の足を持つ昆虫で、普通は黒色。見た目はゴキブリに近いが、特徴として、綿のブリーフを履いている事が挙げられる。ブリーフは純白。人間のそれとは違い、性器を出す穴…

少年地獄

一寸した嘘を諸所にばら撒いてそれを暗闇で見ると、ボォオっと蒼く輝いているので、「オヤマア、綺麗な蛍だこと」と安心しきって眺めていると、突然光達がザワザワと蠢きだして互いにぶつかり合い、みるみるうちに連鎖し輝度を増していき最期には大きな大き…

スチープン・スピルパーク監督の憂鬱

彼は毎朝6時に目を覚ます。目覚ましの音と共にベッドから素早く這い出ると、その勢いで彼はカーテンを開け、デスクの上の眼鏡をかけ、今日は少し寒いなと思ったらクローゼットからカーディガンを取り出して羽織る。 寝ている妻は起こさずに、キッチンに向か…

全自動バナナ剥き器の概要

形はバナナを包み込むように伸びる六つのアームが特徴で、アームがアンテナ状に広がった初期状態のマシーンに、バナナをセットする事でそれが自動的に閉じて、バナナを完全に覆い隠す。 バナナのセットは至極単純で、六本のアームの根元、拳大のマシーンの土…