ごく個人的な実験1

今まで多くの人がやってきた夢の記録ってやつを、ここ数ヶ月の間実行してみてわかったことは、夢というものが実はとんでもなく薄っぺらい紙芝居のようなものだったという事実だ。夢か現実かわからなくなるなんていう言い回しは良く聞くけれど、それも夢に毒されて混乱した結果だろうと思う。夢が紙芝居だとするなら演者は自分で、それに一喜一憂する子供もまた自分だ。そんな馬鹿げた事を人間は寝ている間に無意識下でやっていて、起きてからもそれに悩まされたり依存したりする。そしてそうやって恐怖とか渇望とかを繰り返していく間に、人は毒に犯され夢と現実の境目を見失うのだ。
っていう内容の紙芝居を公園で見る夢を見たよ、って言ったら、夢落ちを毛嫌いする類の人はどんなにお怒りになるでしょう、と夢を記録し始めてから数ヶ月経って思った。