日本の古い蝙蝠


ちょっと前からゴールデンバットの虜だ。
百円玉と十円玉四枚、つまり百四十円で買える。安い。自販機から取り出すとフィルム無しで出てくる。そこが新鮮で、且つバットらしい。だが、味は新鮮とは言えない。ピースのミディアムを常喫している身としては何処か上品さに欠けている気がするし、それにやはり値段相応の味だとも思う。しかし、何故だかわからないが、嫌いにはなれない。寧ろ好きだ。吸った後は喉になんか嫌な辛味が残るし、ホルダーも直ぐに汚れるし、何より臭いし、良い所は値段とデザインしか見当たらないんだけど、どうしても吸いたくなるのだ。たまにカップラーメンを食べたくなるのに似ているかもしれない。
まァ、とにかくそんな感じで、これからもピースの合間に吸っていこうと思った。