ウィザード級

世の中には色んな種類の天才がいるが、たった今フジテレビでやっていた特集では、とある天才プログラマが紹介されていた。
彼は筑波大の三年生で、かつベンチャー企業の社長であり、そして天才プログラマなのだ。一見すると秋葉原の何処にでもいるコンピュータオタクの一人なのだが、彼が本当に凄いのはそのオタク知識ではなく、未来を見据える目にあると思う。彼には自分の将来と日本の将来が、まるで囲碁棋士が終局までの何十手を読みきって勝利を確信する時のように、透けて見えるのかもしれない。あるいは、自身がプログラムするソフトウェアの様に、自分の人生もプロセス通りに進むと確信しているのかもしれない。
ほとんどの天才達が歩む、破滅的な運命を彼は歩まないだろう。何故なら彼はとても現代的な、常識を持った、節度を守った天才だからだ。僕の主観だから、彼がどう思っているかはわからないが、きっと彼は能力を安全に使いこなす天才でもあるのだ。
自分の意識とは裏腹にどんどん暴走していく様な、そんな種類の天才が僕は好きなのだが、安全な天才「登 大遊」さんも尊敬できる人物である。