映画、遠まわし評価

変な映画を見て変な気分になって興奮して冷めて回想すると、楽しくなってくる。うまくツボに嵌ればだけど、石井克人監督の映画を見るとそんな感じに浸れるかもしれない。僕の場合、「鮫肌男と桃尻女 」でハイになって、「PARTY7」で落ち着いて、「茶の味」で楽しくなった。
変な映画を作る人に対する評価に"変人のフリした凡人"みたいな、僻みっぽい意見があるけど、そういうのは見る側の一億総凡人的な思想が脳内で勝手にレッテルを貼ってしまっているのであって、本当は変な映画に対する評価は、「この映画変だね」の一言で良いのである。監督が天才かどうかなんて関係なくて、変な物は映画館で見ようが、寺で見ようが、宇宙で見ようが、恒久的に変なのだ。
変な映画を見て変な気分になれるか、それとも逆に白けるのかは、個人のスイッチの在処によりけりだ。それで白けたらラッセ・ハルストレムでも見てろ。マイライフ・アズ・ア・ドッグや。あと最近↑キーが取れ易いんだけど、これは接着剤でとめても良いのかな……。あと最近カニパン見ないね。海老派の勢力が強くなってきているのが原因なのかなァ……。
とまァ、こんな風に終盤からストーリーが破綻していくような映画は嫌いだけど、最初から破綻してたら粋だよね。っていうのが僕の石井克人監督の変な映画に対する評価(というか感想)だ。

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