一年に一度の祭り

ボクは一年に一度、風邪をひく。その恒例イベントの前夜祭では、飲んでも飲んでも喉が渇いたり、瞼が重くなったり、首筋がピターっとなったりして、ドキドキ感が募る。そして本祭では朝から高熱で吐き気や寒気、さらには幻聴幻覚なんかも交じり合ってなんとも華やかで盛り上がる。しかし、祭りは徐々に下火になり、咳が静かにコホコホと鳴って終息を向かえる。そしておでこに貼った冷えピタがぬるくなって朝日が昇る。