林のヒグラシ

日曜日。検定試験が終わった日。家に帰る途中にある小さな林(入院患者の散歩道)から、ヒグラシの鳴き声が聞こえてきた。
毎年夏になるとそのお椀型のこんもりとした林の木々の間から涼しげなヒグラシの鳴き声が聞こえてきて、夕方はいつも屋上で寝そべりつつ林の方角に耳を傾けていた。近所の公園の殆どはアブラゼミしか居ないのに、そこの林だけは何故かヒグラシに占拠されている。ボクは今までそういう所に住んだことが無かったので、3年前に引っ越した時はとても驚いたものだった。今年もなんかあったら屋上で涼もうと思う。