軍艦島の魅力、威力。

TATAKIDAI」というサイトで、僕の大好きな廃墟に関する記事があった。
廃墟デフレスパイラル」という、廃墟を素材に写真を撮りまくっているサイトが紹介されていたのだが、もう即ハマってしまった。
元々、過去にも書いた九龍城や重慶マンションのようなアジアの混沌とした建築物が好きで、それと似た様なセンスの、都会に潜む無人のアパートなり撤去寸前の住宅街にも興味があった。それは詰まる所、真の廃墟好きではないのかもしれないが、それでも廃墟に対して混沌の名残を感じる事はとても楽しい。
なかでも先のサイトの軍艦島にはやられた。正直、軍艦島の事は頭の片隅に名前だけ転がっていた。じっくりと写真を見た事がなかったのである。この辺が真の廃墟好きではない所以かもしれない…。
だがもう違う。僕は軍艦島に惚れた。建物の窓ガラスが所々割れていたり割れていなかったりする様は、僕にライフゲームを連想させ、潮に晒された機械類の錆びには、そこにあったはずの人生を感じさせられた。
軍艦島に行きたい。だが、昨今は軍艦島世界遺産にしようという動きが活発らしく、上陸は難しいらしい。だから今は行きたい場所の一つとして、心に留めておこうと思う。とにかく、九龍城みたいな結末だけは勘弁して欲しいが、人が居るわけじゃないから、まあその辺は気長に待っても大丈夫だろう。
(あと、「廃墟デフレスパイラル」さんでは、僕が子供の頃親しんだ向ヶ丘遊園の写真もあり、ちょっと泣きそうになってしまった。ああ、懐かしい。)