古色蒼然たる羊飼い

羊1500頭が集団自殺か トルコ

色々整理している中で見つけただいぶ古い記事なんだけど、少し引っ掛かったというか、全国の羊飼いの人達からは不謹慎に思われるかもしれないけど、改めて想像力をかきたてられたのでちょっと書く。
自殺する動物といえば、人間以外でまず思い浮かぶのが鯨。突然狂ったように集団で岸へと泳ぎ出し、浅瀬に乗り上げ座礁してしまうという。ウイルス、天敵からの逃亡、先祖返りなどの説があるらしいんだけど、先祖返り説で考えてみると、鯨だけでなく僕ら人間にとっても笑い事ではなくなる。鯨が感じた水への恐怖、そのスイッチが何処にあるのかそれはわからないけれど、人間がとつぜん地上に恐怖を覚えて海へとダイブする逆パターンも起こらないとも限らないからだ。空気に溺れる感覚を想像してみると、意外と簡単に想像できるものだし、もしかしたら荒波に飛び込んだ過去の自殺者達の中にも、先祖返りを起こした人が居たのかもしれない。と勘繰ってしまう。
あと、これは物凄いくだらないことなんだけど、今の時代、羊を飼っている人達を"羊飼い"って呼んで良いのか。そして羊飼いの人達は自分の事を紹介する時に「羊飼いの○○です」って言うのか。名刺にそう書いているのか。僕は猫を飼っているんだけど、猫飼いとは言わないし聞いたことも無い(犬飼だと苗字っぽい)。そもそも猫飼いだと"従えてる感"が希薄だ。その点、羊飼いという言葉を思い浮かべてみると、草原で何か棒を持って後ろに何千頭もの羊の群れを従えている少年が見えてくるから不思議だ。牛飼いも良い線いってるけど、やっぱり羊飼いが一番しっくりくるんだよね。
嗚呼、気になるなァ、羊飼い。