2006-01-01から1年間の記事一覧

戦争とセックスとサヴァンとダーツ

科学の発展は、例えばスキャナーの発明が深いところでアメリカとソ連の冷戦に繋がっているように戦争無しでは語ることは出来ないが、それと同様にセックスも大いに科学の進歩を助長している。しかし今回はそういう難しい話をしたいわけではなく、単純に僕は…

東京静脈

小学生の頃、干上がったドブ川を友人と二人で歩いた事がある。ヘドロの鼻を刺すツンとした匂いと、車が吐き出す排気ガスの同時攻撃により、頭をクラクラさせながら必死で歩いた。上を見上げると、ドブ川に架かる何本もの細いコンクリート柱の隙間から、青い…

インクレディブルマシーン

天井からテニスボールが落ちてくる。板を空中に配置して、目的の位置に誘導していく。ボールは地面に設置されたハサミの上に落ち、その衝撃で閉じたハサミによって横にあった風船の紐が切れる。風船は重力に逆らってどんどん上昇する。と、空中に配置された…

バスの中の盲導犬に求める非シュールレアリスム

今日、バスの中で盲導犬に出会った 犬は大人しくお座りをしていて、尻尾をユラユラと振り、舌を出して笑っている様に見えた でも涎がダラダラと垂れていた 勇気を出して触ってみると、毛が短いにもかかわらず意外とフワフワで心地良かった 犬は立派な盲導犬…

少年地獄

一寸した嘘を諸所にばら撒いてそれを暗闇で見ると、ボォオっと蒼く輝いているので、「オヤマア、綺麗な蛍だこと」と安心しきって眺めていると、突然光達がザワザワと蠢きだして互いにぶつかり合い、みるみるうちに連鎖し輝度を増していき最期には大きな大き…

プラス思考のパラドックス

僕はとにかく何でもプラス思考にしてしまう傾向にある。でも最近はそのプラス思考自体に疑問を感じてきている。「木を見て森を見ず」、「鹿を逐う者は山を見ず」的な現象をプラス思考は生み出す気がするし、なによりプラス思考の裏側でどんどん溜まっていく…

干したパンツが齎すモノ

干したパンツが齎すモノ、それは腹や性器を暖めるという身体的な作用だけでは無い。 干した布団で寝ると気持ち良く寝られるように、干したパンツは人に気持ちの良い生活を与えてくれる。 という事で、皆一日二回パンツを履き替えれば良いんじゃないかと思う…

軍艦島の魅力、威力。

「TATAKIDAI」というサイトで、僕の大好きな廃墟に関する記事があった。 「廃墟デフレスパイラル」という、廃墟を素材に写真を撮りまくっているサイトが紹介されていたのだが、もう即ハマってしまった。 元々、過去にも書いた九龍城や重慶マンションのような…

春に乗りたい車

今日のような春満開の日には、窓を全快に開けてのドライブが最高に気持ち良い。そしてそんな日には家にある平凡なワンボックスなんかじゃなくて、特別な車に乗りたいものだ。近所でよく見かけるパオなんかが、今日という日にピッタリの車なんじゃないかと思…

おじさんの架空商品リスト

三角ウイスキー 四ツ星コーラ 女王印ジュース 甘辛チョコレート 鳥印フーセンガム メクリクジ どれもこれも魅力的なネーミングだこと。

Poisson d’avril

実生活では殆ど聞かなくなったエイプリルフールだが、ネットの世界では毎年頻繁に行なわれている。 去年くらいから思っていたのだが、ネットを使う人達と使わない人達との間で情報格差ならぬ、エイプリルフール格差が広がっているのではないか。エイプリル「…

ぼくのおじさんの足の裏の深い穴

確か中一の頃だったか。クラスの女の子に一冊の本を借りた。北杜夫の「ぼくのおじさん」がそれだ。内容はあえて書かないが、そのユルくも鋭い文章が紡ぎ出す、シュールでナンセンスな物語展開に、当時の僕はかなりの衝撃を受けた。 女の子に本を返す時、僕は…

ジャムおじさん=ブッシュ説

今日、電車内で女子高生がアンパンマンについて熱く語っていた。彼女達は、アンパンマン号を戦車だと言っていた。そして彼女達は戦争のシンボルである戦車が、アンパンマン達が住むファンタジーの世界を踏み荒らすのが許せないのだそうだ。つまり、ジャムお…

checkpadにアイデアを貯めないと。どんどん蓄えないと、って変な責任感で支配された頭じゃぁ、良いアイデアなんて浮かびっこない。同じように、メモ帳を持ち歩いたってそこに書くのは人様の説教ばかりで、結局は夢見がちな少女風熟女のようなもの。だ か ら…

心に窮屈袋を

心に窮屈袋を身に着けているような気持ちだ。 所謂禁断のなんちゃらというやつだ。 なんちゃらかんちゃらでドキがむねむねだ。 そしてもう何がなんだか理解不可能だが、 僕の胸はパチパチするほど騒ぐ元気玉だ。

春太郎

「春の日やあの世この世と馬車を駆り」 春の日なら喜んで馬車でなく電車なら自らあの世が天国なら一生他人でなく自分なら今すぐ持ち物は本とウクレレで

のび太スタイルの効用

のび太が昼寝をする時のスタイルが好きだ。枕を置いて仰向けに寝転がり、両手は頭の後ろで組む。仕上げに足を組めば、これでのび太スタイルの完成だ。のび太はこの格好で漫画を読み、昼寝をし、そして物思いに耽る。 僕も最近はこののび太スタイルで本を読む…

行け!スーパージェッター

スーパージェッターはコンビニで発泡酒とビーフジャーキーを買うと、暗い夜道を家へと向かってトボトボと歩き出した。途中、何度もタバコに火をつけようとしたが、ライターはオイル切れで役立たず。ちっ、と舌打ちをし、コンビニでライターを買わなかった事…

スチープン・スピルパーク監督の憂鬱

彼は毎朝6時に目を覚ます。目覚ましの音と共にベッドから素早く這い出ると、その勢いで彼はカーテンを開け、デスクの上の眼鏡をかけ、今日は少し寒いなと思ったらクローゼットからカーディガンを取り出して羽織る。 寝ている妻は起こさずに、キッチンに向か…

裏白夜行

さっき、この数ヶ月間見続けてきたドラマが終わった。白夜行である。白い巨塔以来にハマったドラマだったのだが、とても面白かった。 感動とか涙が溢れるとかいう類の感想は、この際どうでも良い。このドラマを見て、そういう言葉が出るはずも無い。だからと…

ぼくのほんだなのつづき

まえに書いた「ぼくのほんだな」は間違っていた。 本棚の本達にあるのは、僕の記憶や知識ではなかった。そこにあったのはその本を書いた作者の、主義や主張、そして生き様だった。長い年月をかけ、それこそ人生を賭して書き上げた作者の分身。それを僕は寝ぼ…

電気と萌えとオタクと

今日はじめて秋葉原のメイド喫茶に行った。だいたい秋葉原に行くこと自体、三年振りだったので、美しく変貌した町並みと、その中に紛れ込んでいる時代遅れなジャンク屋との奇妙な協調性に驚いた。なんていうか、雑多で混沌としていて、それでいて全体的に強…

ウィザード級

世の中には色んな種類の天才がいるが、たった今フジテレビでやっていた特集では、とある天才プログラマが紹介されていた。 彼は筑波大の三年生で、かつベンチャー企業の社長であり、そして天才プログラマなのだ。一見すると秋葉原の何処にでもいるコンピュー…

ド・ドーミエ=スミスの青の時代

「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」の続編が製作される。 僕は、アニメといったらこの攻殻機動隊シリーズくらいしか興味が無い。だから今回のニュースを知った時、ある程度予想されていた事とはいえ本当に嬉しかった。 新作の舞台は「2nd GIG」の難民蜂起事…

初代王者

WBC、日本が優勝した。初代王者という名誉は後世に残る偉業だ。 僕は日本の試合は全部見て、東京ドームの韓国戦を見にも行った。本当に嬉しい。 野球の神様が微笑んでくれたとしか言いようが無い準決勝進出。三度目の正直で勝利した韓国戦。アメリカ戦の誤審…

二度目のパレード

僕は熱を出すと、決まっていつもパレードの夢を見る。 一年に一度は高熱を出すのが僕の特徴で、今年は正月早々インフルエンザにかかってしまい、その時のパレードの夢は今でもよく覚えている。 実は今朝、起きたら体がだるく喉が焼ける様に痛かったので熱を…

突進する仮想世界

ネットをやっていると、自分の中のある種の勢いが消えていくのがわかる。消えるといっても文字通り消えて無くなるわけではなく、正確には何処か隅の方に隠れているか、小さくなって見え辛くなってると言った方が良いかもしれない。 ネットには基本的に音が無…

全自動バナナ剥き器の概要

形はバナナを包み込むように伸びる六つのアームが特徴で、アームがアンテナ状に広がった初期状態のマシーンに、バナナをセットする事でそれが自動的に閉じて、バナナを完全に覆い隠す。 バナナのセットは至極単純で、六本のアームの根元、拳大のマシーンの土…

ブラッドベリになりたくて

火星年代記は僕にとっての聖書であり、教科書であり、論語であり、心の友でもある。 僕は英語が出来ないので、小笠原豊樹さんが訳したハヤカワ文庫版を読んだのだが、面白さのあまり読了後は暫くの間茫然としてしまった。 二十六篇のオムニバス形式で綴られ…

Flash Fujicaとデジタルカメラ

Flash Fujicaとデジタルカメラの二つの内どちらか一つを選べと言われたら、僕は間違いなくFlash Fujicaを選ぶ。 何故なら、ジャンク品コーナーにて五百円で手に入れたFujicaは、フラッシュ撮影時に「チュイーーーーーぃん」と愛らしく鳴くからだ。